トリプルメディア
企業がメディア戦略を考えるときに利用する3つのマーケティングチャネルを、
●ペイドメディア(paid media)
●オウンドメディア(owned media)
●アーンドメディア(earned media)
といい、これらを組み合わせフレームワークの一つとします。
(※フレームワーク=経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組みをいいます)。
この「トリプルメディア」とは、2009年に米国のIT情報サイトで紹介された「マルチメディア2.0」という論文にその単語が用いられた事をきっかけにして、その後もIT業界において広まり始め、今では或るていど通底した概念になって来ています。
日本でも、社団法人である日本アドバタイザーズ協会・Web広告研究会が、2010年のWebマーケティング戦略においてトリプルメディア、トリプルスクリーン戦略を考えていくべきとの宣言を発表したことから、一気に注目を集めました。
昨今ではこの「トリプルメディア」にも刷新がみられ、「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」のトリプルメディアに、ブランド共有のチャネルとして「シェアードメディア」を「+1」とするのが主流となりつつあります。
トリプルメディアを活用したマーケティングとは、消費者と企業をつなぐすべての接点や仕組みをメディアとしてとらえ直し、多様化した顧客接点の性質を分析・理解した上で、有機的に連携させ、企業活動全体を設計していく取り組みをいいます。
今後もIT社会となった現代において、どんどんこの「トリプルメディア」が駆使された商取引・宣伝戦略が増えて来そうです。